批判はユーモアを持って軽く受け流そう

日ごろのフラストレーションを吹きとばす妙薬は健全なユーモア感覚につきる。とくに自分を笑いとばす能力だ。長い間つきあっていれば、相手のことか手にとるようにわかるときがやってくる。奇妙な癖、反応の仕方、自分勝手を決め込む態度などがパートナーにお見通しとなる。どんなに努めても自分の本当の姿は隠せないものだ。

自分を笑いとばすことができないと、人生はでこぼこ道の長旅になってしまう。欠点をからかわれたり指摘されるたびに、身構えたり自己弁護に走ったりするからだ。そうなると欠点が誇張されて実際より大きく捉えられてしまう。さらに相手の言葉への反応が二人の関係に新しい問題を生じさせ、小さいことか大ごとになる。

幸せそうなカップルを見てみると、二人とも自分を笑いとばせる能力をもっていることに気づくだろう。どちらも自分の欠点が顔を出したとき、笑って軽く受け流せる。そうなると欠点や弱点を冗談にする余裕が生まれてくる。

かなり熱い口論の場でも、どちらかかユーモアを忘れなければ、ほとんどの場合、口論は立ち消えになる。いい例をあげよう。ある夫婦と一緒にくつろいでいたとき、奥さんがご主人に「あなたはしゃべりすぎよ」とキツイ忠告をした。すると彼は笑って。とても穏やかに「そうだね、一つ会話を寄付したほうがいいな」と軽く受け流した。彼は妻の忠告に含まれている一粒の真実に気づき、謙虚に自分の欠点を見つめて笑うことで、口論に発展させずにすませた。

同じような会話がみっともない口論になるのを幾度も見てきた。くそまじめに捉えて自己防衛に走り、ユーモアのセンスを失わずに謙虚に自分の癖を笑うことができないと、相手のコメントにムッとして反論し、たちまち口論になる。たとえ反論しなくても気分や口調や態度がころりと変わるため、すぐ相手に気づかれる。

あなたがどんなにすばらしい人でも、あなたのパートナーはあなたとほとんどの時間をともに過ごしているのだ。彼なり彼女かキツイ忠告を口にしたときは、一粒の真実が含まれているかもしれない。逆に、それが的はずれであっても、ただ笑って受け流すことか大切だ。自分を笑いとばすことができれば、周りも気が楽になる。パートナーが気楽な雰囲気をつくることで、二人の関係はもっと愛情深くなり、何よりも毎日か楽しくなるだろう。

— posted by Rick at 11:46 pm